アフリカで大流行中!最悪の病気・エボラ出血熱とは?
Dumelang!
どうもSUKEです。
最近日本の友人からよくSNSでメッセージが届きます。
その内容が、
「お前大丈夫?」とか、
「アフリカやばいんちゃうん?」
とかそういう内容です。
なんのことかと思いきや、日本ではこんなニュースが流れているみたいですね。
いや、やべえやべえ。エボラはやべえって。
ということで、今回はアフリカの重病としてよく名前の挙がるエボラ出血熱について解説したいと思います。
名前は知ってるけど、日本人にはイマイチ馴染みのないこの病気、
実はとんでもなく凶悪な病気なんです。
皆さんもこの機会に、エボラ出血熱について詳しくなってください!
ニュースの概要
世界保健機関(WHO)は現地時間7月17日、
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
今回の緊急事態宣言は、エボラの流行を阻止する目的でより多くの資金を動員するための異例の措置です。
数十年にわたり紛争が続いている同国では、
1年近く前からエボラ出血熱が流行しています。
WHOは、コンゴ民主共和国東部のゴマで初となるエボラ出血熱の症例が、
3日前に確認されたことを受け、緊急会議を開催しました。
人口約200万人のゴマは、域内で最も利用客の多い国際空港がある他、
鉱物取引の主要拠点と知られ、多くの救援機関が現地に本部を設けています。
エボラ出血熱の流行は昨年8月1日に発表され、
コンゴ民主共和国の保健省によるとこれまでの感染者数は2018年8月から2019年7月現在までに2512人に上っています。
そのうち、死者数は少なくとも1676人に達しており、エボラ出血熱による死者数は、2014〜16年の間に1万1300人が犠牲となった西アフリカでの感染拡大に次ぐ規模となっています。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は
「公衆衛生上の緊急事態宣言は、国や地域へのリスクが高まる可能性を認識するものだ」と話しました。
WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するのは今回が5回目。
同宣言は感染が国際的に広まるリスクがあることを意味する他、
その阻止に向け政治や経済面での支援を求めることを目的としている宣言となっています。
外務省は、コンゴ民主共和国の感染症危険レベルを「レベル2」に引き上げました。
アンゴラ、ウガンダ、コンゴ共和国、ザンビア、タンザニア、中央アフリカ、
南スーダン、ブルンジ、ルワンダは「レベル1」を継続しています。
下記の事例が今までの緊急事態宣言が出された事例です。
- 2009年4月 豚インフルエンザA(H1N1)(新型インフルエンザ)
- 2014年5月 野生型ポリオウイルスの国際的な拡大
- 2014年8月 エボラ出血熱の西アフリカでの感染拡大
- 2016年2月 ジカ熱の国際的拡大
そもそもエボラ出血熱って何?
ここからはそもそもエボラ出血熱とは何かについて解説していきます。
この記事を読めば、もし友人や家族にエボラ出血熱について聞かれても、
しっかりと回答できます!
エボラ出血熱の歴史
エボラ出血熱はこれまで、
アフリカ中央部・西アフリカ・南アフリカで発症しています。
また、以前フィリピンではエボラに感染したカニクイザルと豚が見つかりました。
現状エボラウイルスの自然宿主は特定されてませんが、
オオコウモリ科のウマヅラコウモリ、フランケオナシケンショウコウモリ(英語版)、
コクビワフルーツコウモリ(英語版)等が、自然宿主とされています。
第168回の霊長類フォーラムによって現地での食用コウモリからの感染が論文で発表されました。
また、中央アフリカでは猿の燻製を食べる習慣があり、それが原因という説もあります。
人類で初めてエボラ出血熱が確認されたのは、
それ以来中央アフリカを中心に数年ごとにアフリカでの流行を繰り返しています。
近年の大流行としては、
1995年4月から6月にかけて、コンゴ民主共和国のキクウイトで、
病院を中心に患者が発生し293名中233名が死亡しており、
1996年2月にもガボンで死亡したチンパンジーを食べた子供たち15名が死亡しています。
2008年のコンゴ民主共和国での流行では、
32人が感染し14人が死亡しました(死亡率44%)。
2011年から2012年にかけてはウガンダで流行し、
32人が感染し22人の死亡が報告されました。(死亡率約69%)
2014年2月からギニア、シエラレオネおよびリベリアにおいて、
エボラ・ザイールが流行し、複数国にまたがる大流行となりました。
この流行では世界保健機関 (WHO) の2015年10月18日の発表によると、
感染疑い例も含め28,512名が感染し、11,313名が死亡したとしています。
(死亡率約40%)
エボラ出血熱の症状
エボラ出血熱の潜伏期間は最短で2日から最長で21日(3週間)となっており、
発症は突発的で、進行の具合は重症インフルエンザに似ています。
その症状は発熱、筋肉痛、頭痛、咽頭痛にはじまり、おう吐、
下痢、出血(吐血、下血)が発現し、
多くの患者は上記の症状によって起こる脱水症状や、
播種性血管内凝固症候群(DIC)による多臓器不全が原因で死亡します。
エボラ出血熱にかかった際の致死率は50〜90%で、
人類がかかる病気でもっとも致死率の高い病気の1つと言われています。
エボラの感染経路
主な感染経路として、エボラ出血熱患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染します。
中央アフリカなどでの大流行の背景には、エボラ患者に使用した注射針の使い回しなどが挙げられ、その衛生状態の悪さがエボラ出血熱の感染を引き起こすパターンが多いです。
また、感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性もあります。
加えて、流行地域の洞窟に入ることは、感染したコウモリと接触するおそれがあるため感染リスクの1つです。
ちなみにウイルスと聞くと空気感染などがありそうな気がしますが、その恐れは現状認められていません。
また、今の所蚊を媒介にしたエボラ出血熱発症も認められておりません。
しかし、患者が触れたものに触れることは、体液が接触する可能性があるのでしないでください。
治療方法
現時点で承認されたワクチンや治療薬はありませんが、
コンゴ民主共和国における集団発生を受けて、研究段階にあるいくつかの薬剤がヒトへ投与されています。
ワクチンはFDA未承認のrVSV-ZEBOVを感染拡大予防のために使用され、
治療薬はZmapp、Remdesivir、REGN、mAb114、Favipiravirが使用されております。
現時点では、科学的に治療効果が証明されている薬剤はなく対症療法が基本となり、特に輸液管理が重要とされています。
まとめ
今回は今アフリカ中央部で大流行している、エボラ出血熱についてまとめました。
致死率の高さやその感染経路などものすごく恐ろしい病気ですね。
AIDSも同様ですが、エボラ出血熱も人間がやばい食べ物を食べたことからその歴史が始まったウイルスです。
つくづく日本人にそういった文化がなくてよかったと思います。
ちなみに、今僕が住んでいるボツワナは現状エボラの危険性が認められませんが、
隣国のザンビアなどの危険レベルが上昇していることから、いつ入ってきてもおかしくありません。
自分は絶対に感染しないように予防を徹底したいと思います。
皆さんも、これを機にエボラ出血熱をはじめとした世界中で問題になっている病気について調べてみてください!
それでは!Sala sentle!
SUKE